in search of GREATEST MUSIC

LAND ROVER / RANGE ROVER VELAR

TRACK 1

世界の英知が集う天空の音楽堂

 

世界的な音楽家と建築家がつくりあげた理想の音楽堂が八ヶ岳のふもとにある。その名前は八ヶ岳高原音楽堂。樹齢80 年以上の木材を使い建てられた美しい六角形の尖塔が特徴のコンサートホールで至極の音楽を堪能する。

Photography_Keita Shinya (ROLLUPstudio.) Words_Shogo Hagiwara

 

 

 

 

 

八ヶ岳高原大橋からは八ヶ岳、富士山、南アルプスを見渡すことができる。
ヴェラールのインテリア。

 

 

 

定員250名の親密感あふれるコンサートホール 

 

 出発地の東京からブラックの鈍い輝きを放つ「レンジローバー・ヴェラール」を走らせること二時間あまり。長坂インターチェンジで中央自動車道を降りると今度は眼前にそびえる八ヶ岳連峰へ向けてドライブし一気に高度を上げていく。途中、八ヶ岳高原大橋や野辺山周辺エリアなど山梨・長野県境にある大自然豊かで風光明媚なスポットを抜けていくと現れるのが、八ヶ岳高原海の口自然郷。標高1500メートルという高みにあるこの高原リゾート施設内にある八ヶ岳高原音楽堂は知る人ぞ知る音楽の「聖地」だ。

 周辺は別荘地に囲まれている土地柄もあり、1970年代から音楽好きの趣味人=別荘オーナーたちがお互いに自慢のレコードを持ち寄ってはその鑑賞会を行っていたのが聖地の序章とされている。その後、国内外のトップアーティストが大自然の中ライブ演奏をするために訪れたことで気運はさらに高まり、ついには20世紀を代表する世界的ピアニストの一人、スヴャトスラフ・リヒテルと日本が誇る現代音楽家、武満徹が監修して右写真に見えるガスの尖塔が印象的な八ヶ岳高原音楽堂が生まれた。設計を担当したのはこちらも日本を代表する建築家の吉村順三。リヒテルの「世界でも通用するような建物を」という助言を得て、周囲を囲む高原の山々にしっくりと馴染む美しい六角形と暖かい木の温もりが印象的な建物を1988年に建立したのだ。以来、キース・ジャレット、スタニスフ・ブーニン、ウラディーミル・アシュケナージ、ミッシャ・マイスキー、東儀秀樹など多種多様なジャンルのアーティストが満席でも250名しか入らない珠玉のコンサートホールで演奏を披露している。

 

 

 

 

 

音楽堂に独特のシルエットを与えるガラスの尖塔を見上げる。
開館30 周年を記念して作られたチェンバロ。地元産のカラマツが用いられている。

 

 

 

 音楽堂の建設にあたって使用された代表的な木材にはカラマツ、米マツ、チーク、ツガが揃い、設計理論に基づいた実験と職人の聴覚を融合したクラフツマンシップで木製の音楽ホールとしては理想的な残響を獲得、音楽の柔らかな響きを余すところなく堪能できる設えになっている。立地、建物、そしてもっとも重要な音楽。そのすべてが超一流なレベルで実現されている場所はそう多くはないだろう。
「ここ(=八ヶ岳高原音楽堂)ではフォルテッシモで断ち切られる音も、ピアニッシモで消え去っていく音も、波紋のように未来へひろがる」と詩人・谷川俊太郎が称した天空の音楽ホール。年末年始以降も、竣工30 周年を記念して特別につくられた黄金色に輝くチェンバロによるコンサートをはじめ、クラシックからポップスまでバラエティに富んだ演目を揃えている。ぜひとも愛車を駆って出かけたいスポットだ。

 

 

 

 

 

 

 

【Infomation】

建物の両端から空に向かってそびえる尖塔が美しいシルエットを描き出す八ヶ岳高原音楽堂。喧騒から隔離された静逸が訪れたものに安らぎを与える高級高原リゾート、八ヶ岳高原海の口自然郷内に建つ。音楽鑑賞とホテルステイを合わせて八ヶ岳高原を満喫する週末ドライブに出かけてみてはいかがだろうか。

 

八ヶ岳高原音楽堂
〒384-1302 長野県南佐久郡南牧村大字海の口 八ヶ岳高原ロッジ内

Tel 0267-98-

http://www.yatsugatake.co.jp/

 

 

BACK TO INDEX

pagetop