Start Your New Engine – DRIVE TUNE

いまや世界的に注目される日本のシティ・ポップ。夏のドライブにぴったりな、そのどこか懐かしい記憶と重なるような音楽を起点に、より心地よい「海行き」のサウンドを考えよう。

Edit & Words__Yukihiro Sugawara

 

 

 

 

シティ・ポップから始まる夏のドライブ

 

いまや世界的に注目される日本のシティ・ポップ。夏のドライブにぴったりな、そのどこか懐かしい記憶と重なるような音楽を起点に、より心地よい「海行き」のサウンドを考えよう。

 

 

 

 

『type Ⅲ』paris match
(ビクターエンタテインメント)

シティ・ポップの潮流は’90 年代以降収束してしまったように語られるが、むしろ世界のクラブミュージックのトレンドなどと呼応しつつ、独自のポップスとして洗練されていった。2002 年の本作はその典型。特に「cream」でのミズノマリのどこかアンニュイな歌声が出色だ。
『EYES』WONK
(caroline international)

ジャズ、R&B、エレクトロニック・ミュージック、ロックなどを横断し独自のスタイルを生み出す日本のバンドの最新作。英語の楽曲で構成された、SF 仕立てのコンセプトアルバムは、オーガニックなグルーヴとエレクトロニックな音感を巧みに組み合わせスペーシーな世界観を表現。
『シースケープ』古川麦
(P-VINE)

ジャズやフュージョンなど多彩な要素を織り交ぜたシティ・ポップの手法。それは今日ではこうしたクラシックやブラジル音楽の影響を感じさせる「歌」として発展しているのではないか。清涼感ある男声とクラシックギターの組み合わせが、タイトル通り海の風景によく似合う。

 

 

 

 

 

 

『MONSTERS IN TOWN』吉田美奈子
(ソニー・ミュージックダイレクト)

シティ・ポップのブームは、1970 年代後半~ ’80 年代の日本のポピュラー音楽が持つ奥行きを再認識させた。1981年リリースの本作には、現代の耳にも十分刺激的な、R&B色が濃いタイトなグルーヴが感じられる。コンクリート・ジャングルからの脱出を図る途上に最適だ。
『FEAR OF AN ACOUSTIC PLANET』TAHITI 80
(ビクターエンタテインメント)

ローファイなポップ・ロックで人気を博したフランスのバンドは、2019 年の作品で、自らの楽曲をどこかシティ・ポップを連想させるアコースティックサウンドで再録。さらにシュガーベイブの名曲を、なんと日本語でカバーしている。ほどよくノスタルジックで爽やかなポップス。
『THE MUSIC IN MY HEAD』Michael Franks
(P-VINE)

アメリカではシティ・ポップと同時期にアダルト・コンテンポラリー(AC) が盛り上がった。その代表格である彼のジャズなどの要素も交えたウェルメイドな音楽は健在。2018 年の新作では、70 代とは思えない甘い歌声と洗練されたサウンドが印象的。大人なチルアウトとして。

 

 

 

 

 

 

Beosound Balance

Bang & Olufsen

バング & オルフセンから豊かな#STAYHOME を実現する最新作が登場。Beosound Balance は無垢のオーク材やニットテキスタイルを採用し、多様なインテリアスタイルに馴染むデザインが特徴だ。この夏、自宅にいながら海へのサウンドスケープを楽しんでみるのはいかがだろうか。ナチュラルオークとブラックオークの2 色。

「BeosoundBalance」¥260,000(バング & オルフセン 銀座☎03-6263-8957)

 

 

 

 

 

ここで紹介したアルバムはSpotify のTOUCH Plus のプレイリストでお楽しみいただけます。

※Spotifyのアプリをダウンロードしてお聴きください。

 

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