ROAD TRIP / 九十九里 vol.4

水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。

大海原をまっすぐ割るように駆け、ビーチラインで海風を受け、ここが日本とは思えない一面の田園風景を楽しむ。起伏に富んだドライブウェイの果てに、江戸時代の情緒を色濃く残す水郷の商家町へ。

Photography_Maruo Kono, Kenta Yoshizawa Words_Miyako Akiyama Illustration_Soga Johnny

 

 

 

 

悠久の時が流れる佐原の商家町

 

 海から田園へ—パノラミックなドライブを楽しんできたが、そろそろ羽を休めることにしようか。

 

 

香取神宮の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に黒漆塗りの姿が勇壮な本殿は徳川綱吉が建立したもの。緑豊かな神域は「香取の森」と呼ばれ、千葉県天然記念物に指定されている。クルマを乗り入れての交通安全祈願も受け付けている。
香取神宮の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に黒漆塗りの姿が勇壮な本殿は徳川綱吉が建立したもの。緑豊かな神域は「香取の森」と呼ばれ、千葉県天然記念物に指定されている。クルマを乗り入れての交通安全祈願も受け付けている。
香取神宮の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に黒漆塗りの姿が勇壮な本殿は徳川綱吉が建立したもの。緑豊かな神域は「香取の森」と呼ばれ、千葉県天然記念物に指定されている。クルマを乗り入れての交通安全祈願も受け付けている。

 

 

 

 まず立ち寄るのは、国内有数のパワースポットとしても知られている「香取神宮」。杉の高い木立から木漏れ陽が注ぐ参道を進み、朱塗りの楼門が現れたとき、その荘厳な姿に自ずと頭を垂れたくなるはずだ。古くから国家鎮護の神として奉られてきた「香取神宮」は、現在は勝運・開運・災難除けの神として信奉されている。

 

 

 

 

水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。
小野川を中心に小一時間で散策できる佐原の商家町。カフェやレストラン、ショップなど見どころも多く一日たっぷりと遊べる。
佐原出身の名士である伊能忠敬の一生を学べる「伊能忠敬記念館」。日本で初めて実測により日本地図を作った伊能忠敬はここで村名主を務め、いまも地元の人々から「ちゅうけいさん」と親しみを込めて呼ばれている。

 

 

 

 続いて水郷の街、佐原へ。川幅2メートルほどの小野川をはさんで左右に古い家並みが残るこの商家町は、江戸期には米や酒、醤油などを積んだ船が行き交い、水運都市として栄えた。柳の葉陰濃い川べりをそぞろ歩けば、自分がいつ、どこにいるのか見失ってしまいそうで、迷子になったような危うい面白さがある。

 

 

 

水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。
水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。
水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。
水運の街、佐原の中心を流れる小野川。笹の葉に似ているからサッパと呼ばれる舟で佐原の街をめぐる観光コースは 30 分 1300円~。

 

 

 

 さて、商家町のあちらこちらで真っ白なのれんがはためくことに気づくだろうか。これが今宵の宿となる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」のサインだ。古民家を客室や飲食店にリノベーションする「NIPPONIA」は、環境や景観をできる限りそのままに活かすサスティナブルな地域再生プロジェクト。宿泊、食事はそれぞれ異なる棟で行われるため、さながら江戸の街そのものが一夜の宿と化したよう。時空を超えて遊んだ夏のドライブにふさわしい大団円だ。

 

 

 

 

江戸情緒を残す街に最新モデルのクルマ、時のコントラストが注目を集める。

BACK TO INDEX

pagetop