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二刀流の両者の出会いは、どんなシナジーを生むのか

Photography_Eric Micotto Text_Takeshi Sato

 

 

 

夢を追い、挑戦を続ける両者の出会い

 

 ポルシェジャパンはこの夏、米メジャーリーグベースボールで活躍する大谷翔平を『ポルシドライビングアスリート』に任命した。今号の表紙は。ブランドパートナー契約の締結にあたって撮影した記念すべき写真の一部だ。

 ロサンゼルスのポルシェ・エクスペリエンスセンターで行われた撮影に立ち会ったポルシェジャパンの前田謙一朗さんが、撮影の舞台裏を明かしてくれた。前田さんによれば、撮影はオールスターゲームの翌日に行われたという。
「大勢の官憲者といると思っていたら、マネージャーと通訳の(水原)一平さんの3人でお見えになったのがスマートでした」

 大谷選手には、クルマを運転するというイメージがあまりないけど、実は大のクルマ好きでアメリカではご自身でハンドルを握っているとのことだ。

 

 

 

 

 

「ポルシェ911のラインナップにとても詳しくて、聞けば911に憧れているとのことでした。残念ながらシーズン中だったので運転していただくことできませんでしたが、911の助手席を体験していただくと、そのパフォーマンスに感心なさっていました。大谷さんがポルシェを楽しんでいる表情を見て、われわれもうれしくなりました」

 何より感心したのは、大谷選手の人柄だったという。
「飾らず、気さくで7,いつも笑顔。どうしたらこんな人に育つのかと思うほどやさしい方でした」

 大谷選手のスタッフが2名だったとのことだけれど、ポルシェジャパンも2名という小世帯。前田さんたちが日本から衣装を運び、衣装のシワを伸ばすアイロンも私物を用意。真心のこもった手作りの撮影で、それが大谷選手にも伝わったのではないだろうか。

 911のほかに、大谷選手はタイカンも気に入っていたという。伝統のスポーツカーと未来のスポーツカー、ポルシェも二刀流なのだ。

 

 

大谷翔平

1994年、岩手県奥州市に生まれる。花巻東高校に進み、アマチュア野球史上初となる速球160㎞/hを記録。2012年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位で指名される。プロ入り後も二刀流を貫き、20歳の時には投手として2桁勝利、打者として2桁本塁打を記録した。2017年には海を渡りロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。2021年には日本人として史上2人目となるメジャーリーグのMVPを受賞した。

 

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