Bar

一杯のカクテルに誘われて

オーセンティックバーの楽しみ方  vol.1

 

心地のいいバーとの出会いは、いい友人に出会うのと同じくらい幸運なこと。世界が認めた天才、伝説を継承する正統派、新たな風を吹き込む気鋭。個性の異なる3人の酒場の主に、バーとの付き合い方を教えてもらった。

photography_Takao Ohta   Edit & Words_Kiyoshi Shimizu (lefthands)

 

 

 

 

世界が注目する“オリジナルカクテル”に出会う 

高い技術力とおもてなしで、日本のバーテンダーが世界から注目されている。その先駆者と言えるのが、銀座をこよなく愛する岸 久さんだ。

 

 

 

 

 

海外からのお客さんはウィスキーベースのカクテルを好むという。その代表格がマンハッタンだ。

 

 

「銀座の店」と「銀座にある店」は違います。 ― 岸 久 

 

 

 銀座一丁目、並木通りにある『STARBAR』の岸 久さんは、96 年に開催された世界カクテルコンクールで日本人初のチャンピオンとなった実力者。修業時代から銀座で研鑽を重ね、この街を愛する彼が姉妹店『STAR BAR TIES』を出店したのも一丁目だった。空間、ボトルの品揃え、氷の冷やし方、削り方、そしてスタッフの所作。その全てが美しい店であり、スタンダードカクテルでさえ、岸さんが探求し完成させた“ スタア・バーのカクテル” となって供されるのは本店変わらない。
「銀座は敷居が高いと思われる方もいますが、実はとても開かれた街です。この街で飲食店を営んでいる人それぞれが銀座らしさを追求しているので、決まった答えがないのも魅力。いい店が多いので、選択肢も豊富です。何度か通って居心地のいいバーを見つければ、長いお付き合いができるのではないでしょうか。ただ、『銀座の店』と『銀座にある店』は別物ですから、その違いを一杯のカクテルに感じていただければありがたいです」

 

 

ダイキリ

ラムベースの代表的なスタンダードカクテル。19 世紀後半、キューバのダイキリ鉱山で働く技師たちが、地元で入手しやすい材料を使って作ったのが始まりとされている。砕いた氷を敷き詰めたグラスに注ぐ『フローズンダイキリ』はヘミングウェイが好きだったことで有名。ハバナにあるレストランバー『ラ・フロリディータ』でよく飲んでいたという。


材料をシェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
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バカルディ ホワイトラム  / 45㎖
バンクスラム 5アイランド / 5㎖
ライムジュース / 15㎖
サトウキビのシロップ / 2.5㎖
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サンドイッチ ハイボール

ソーダでバーボンウィスキーを挟むことで、自然と撹拌され、よりまろやかな味わいに。カクテルを科学的にも追求する岸さんならではの一杯。ベースのウィスキーを変えて、自分好みのサンドイッチを探そう。
喉が渇いていて短時間で飲み干すなら極薄グラスで、長くゆっくり楽しみたいのなら、氷が溶けにくい厚めのグラスをお願いしてもいい。


氷の入ったタンブラーに、まずソーダ50㎖を注ぎ、冷凍庫で冷やしたオールド グランダッド(バーボン)を加える。再びソーダ50㎖を注ぎ、バースプーンで軽くステアする。
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オールドグランダッド バーボン(冷凍) / 40㎖
ソーダ / 100㎖
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モスコミュール / NON ALCOHOL

モスコミュールは本来、ウォッカをベースにしたカクテル。“ モスクワのラバ” という意味で、ラバはキック力が強いので、一発で効いてくる酒、ということで名付けられた。『STARBAR』では高知から生姜を取り寄せ、自家製シロップを作っている。添えられた生姜やライムは好みで混ぜたり、潰したりしながら飲む。もちろん、取り出しても問題ない。

氷を入れた銅製のマグカップにソーダと生姜シロップを注ぎ、バースプーンで軽くステアする。最後にライムと薄く切った生姜1枚を加える。
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ソーダ / 100㎖
自家製生姜シロップ / 25㎖
ライム / 1/6 カット
生姜 / 適量
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STAR BAR TIES

中央区銀座1-6-6 ARROWS B1
☎ 03-6228-7033 18:00 〜24:00
土日祝、第一月曜休

 

 

 

 

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